いじめられっ子のチャンピオンベルト

いじめられっ子のチャンピオンベルト

 いじめられっ子のチャンピオンベルト
 出版社:講談社
 発売日:2008-02-23
 レビュー評価の平均:(5.0)

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レビュー評価:(5)
つい先日浪人が決まり、結果が出ずに自分自身を嫌いになっていた僕が精神的に大変助けられました。自分も内藤選手のようなストイックさと感謝の気持ちを持ち続け、志望大学へと勉強していこうと思わせてくれた最高の本です。

周囲の人々への感謝の気持ちを忘れかけてしまっている、努力が報われなかった、そんな人にオススメの本です。是非っ!!

レビュー評価:(5)
それをされている当事者にとって、いじめとは《生き地獄》以外の何物でもない。
その行為によって受ける精神的・肉体的苦痛、自分以外のほぼすべての人々の無関心(親も、教師も)、「いっそ死んでしまいたい」という気持ち、そして、自分にそれをする奴らへの、マグマのような憎しみ。
自分の中、自分のまわりが、こんなモノだけでいっぱいになってしまうのだ。
生まれてから十年ちょっとで、いったいどうやってこれらのモノに向き合い、対処しろというのだ。
誰が、このことで自ら命を絶った者たちを責められるというのだろう。
そしてその苦しみは、それが終わった後もトラウマとなって、長く残る。
内藤選手は、それを克服しようとボクシングを始め、そしていつしか、その苦しみを乗り越えることができていた。
彼のはじめての著書であるこの本には、いじめのことだけでなく、その後訪れた青春の日々、ボクシングとの出会い、奥さんとのなれそめなどが、カッコ悪い部分も含め、明快な、率直すぎるほどの語り口で綴られている。
短い時間で一気に読み終えることができ、スカッとした読後感がある、いい本だ。
また、彼とおばあちゃんとのふれあいも、心あたたまるものがある。
ぎりぎりのところで“おばあちゃん孝行”ができた場面は、何度読んでも泣ける。
「俺、“いい人”なんかじゃないですよ!」と内藤選手はよく言うが、おばあちゃん子である以上、少なくとも“悪い人”ではないだろう。
同じ日本人として、そして元いじめられっ子として、彼のような世界チャンピオンが生まれたことを、オレは心から、誇らしく思う。

幼少時のものを含め、写真多数(ただし、宮田ジムで暮らすねこ達との写真は、残念ながら1枚もなし)。
あと、この本は装丁がちょっと凝っている。実際のところは、実物をごらんになってのお楽しみ、ということで……。(08年2月25日)

レビュー評価:(5)
虐めを強調して捉えボクシングの覇者になった。こういう本ではなく、人間としていかに成長して行ったか。こういう面で、いい本だったと思う。おばあさんに大事にされ、宮田ジムでも成長していく、やがて持ち前の才能が開花し、無敵のチャンピオンに勝った。その中での回想である。よくある格闘物の武勇伝などは無かった点は良かった。ここがいい本だったと思う。それはひとつ間違えば、スポーツなのか、何なのか。道なのか、そんなに立派なものじゃないのと捉えられがちな本の中ではいい本である。

レビュー評価:(5)
いや、泣ける本でした。私も内藤選手と同じ、いじめられ子でしたから、社会人になってもそれが忘れられなくてボクシングジムにかよってるんですよ。だから、内藤選手の気持ちをよく、解りますね。非常に感情移入しやすい本でした。本でも書いてましたけど。僕はそんなにいい奴じゃないとかいてましたが、内藤選手はやっぱりいい人だと思います。ちなみに亀田父の出した本とはこのサイトのレビューの評価が雲泥の差ですね。やっぱそういったところ違うのか。

レビュー評価:(5)
一言でいうと、「あったかい本」かな?。
「元いじめられっ子」の面がクローズアップされがちな内藤チャンプ。
もちろん、いじめられっ子時代の暗いエピソードも語られてはいます。その部分は体験した者のみが言える悲惨な重さをたたえています。
でも、素直な、率直な語り口に引き込まれ、チャンプがボクシングと出会った以降へと一気に読み進むうち、読んでいるこちらも不思議なカタルシスを覚えるんです!
「パ?ンと音がした」ってチャンプは表現されていますが、まさにそんな感じ。
そして、じわ??っと、心があったかくなります。
行き詰まった人、努力が報われないと思っている人、なにより「強く」なりたい人に読んでもらいたい、即効カンフル剤のような本。ボクシングファンならずとも是非!!




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