セレクト母馬辞典 2007/2008―産駒完全データ付き (2007) (競馬主義別冊) (競馬主義別冊)

セレクト母馬辞典 2007/2008―産駒完全データ付き (2007) (競馬主義別冊) (競馬主義別冊)

 セレクト母馬辞典 2007/2008―産駒完全データ付き (2007) (競馬主義別冊) (競馬主義別冊)
 出版社:自由国民社
 発売日:2007-06-26
 レビュー評価の平均:(4.0)

 さらに本の詳細&口コミを見る


レビュー評価:(4)
種牡馬関連書籍は多いのだが、繁殖牝馬のそれとなると圧倒的に数が少なくなる。私の知っている限りでは、数冊しかない(そのうちの1冊は5万円もする高価な本だ)。
そんな環境の中、あえて繁殖牝馬に着目し出版した著者・出版社のその行為に賛辞を送りたくなる。

以前は「名牝の仔は走らない」と言われていた。そのような状況が最近は変わりつつある。POGでは名牝の仔が圧倒的人気だし、実際の競争成績もまた然りだ。それ故、本書のニーズは以前よりも高いといえる。

基本的に1ページに1頭、繁殖牝馬が紹介されている。構成は…

1.血統表
2.プロフィール(ない繁殖牝馬もある)
3.産駒名・成績
4.血統背景
5.(繁殖牝馬の)現役時代
6.繁殖成績
7.05年産駒の展望

となっている。
これが非常に見やすい。読み物としてもおもしろい。
馬券のやくにたつかどうかはわからないが。

繁殖牝馬の掲載基準の一つに、「産駒の(現状)成績がふるわなくても血統背景・現役時代の成績などから将来的には有望」を掲げている。
この基準のおかげで無名ながらも興味深い繁殖牝馬を知ることができる。

まずは手にとってもらいたい一冊だ。

ちなみに★が4つなのは、掲載されている繁殖牝馬の数(420頭)がもう少し多ければというものと、今後改訂を続けてこそ出てくる価値というものがあるはず、という期待を込めてのものだ。

さらにアイテムの詳細&口コミを見る